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南ドイツ、バイエルン・フランケン地方の麦酒巡りに御案内します

電話でのお問い合わせはTEL.042-563-8967

〒208-0013 東京都武蔵村山市大南3-134-15

出合と風景ビールの旅 / バイエルン・フランケン地方

南ドイツ バイエルン・フランケン地方

バイエルン州は面積最大、人口はノルトライン・ヴェストファーレン州に次いで2番目。昔は領主が入り乱れ小国も乱立、1800年代初期は北の大国プロイセン領であった所もあり、北部フランケン地方は独自な地ビールとワインの文化圏。古城も多く残っています。
中小含めてドイツビール醸造業者の三分の一が、この地域にあるというから、ビール好きにとってはパラダイスともいえます。商業圏を広げて全国区になった地ビールを除けば、大半地元で消費されます。

隣接するブルワリーを歩いて巡る事も可能な所もあるので、この地域ではビーアライゼ(Bier Reise)でなく、ビーア・ヴァンダーヴェーク(Bier Wanderweg )と云うそうです。山がちでアクセス良好ともいえませんが、自動車を利用できない旅行者も主要な街にあるマイクロブルワリーを巡るという事も十分可能です。

管理人は幸い何人かの友人がこの地域にいるため、その力を借りて地ビール巡りが出来ているわけで、それにしてもピアノ探しの間に、400程あるというブルワリーを訪問することは、恐らく無理ではないかと思います。とにかく、それぞれにひいきのビールをご紹介します。


フランケン地方の区分(ワインとビール)

この地域を大別すると、オーバーフランケンがローカルビール中心、ウンターフランケンはマイン川本流・支流域でワイン中心の産地。オーバ-フランケン地域はラウホにドゥンケル、ヴァイス、ケラー等色々なビールがありますが、その筆頭は色々な話からを総合するとバンベルク周辺のラウホビールではないでしょうか?

管理人も初めていただいた時は燻製香のあるビールに衝撃をうけ、以来ワイン中心だったのが、地ビール文化にも興味を持つに至りました。
ラウホビールは個性が強い為、好き嫌いは別れそうですが、麦を乾燥させるためブナのチップで燻すので、その香りがビールにも残ります。1400年代の味を引き継いで現代に感じることができるというレシピです。

ビールは大麦で仕込まれるのに対し、小麦を50%以上使用したヴァイス、ヴァイセ、ヴァイツェン(南部ドイツ以外の呼称)というビールもこの地域の定番。
南部ドイツのビールは、酵母濾過されていない物が多く、濁りがあります。日本酒で例えると、どぶろくみたい(?)。この濁り具合はブルワリーで異なります。


ミネラル豊かな無濾過ビールは、酵母が温度や輸送状況によっては働いてしまい、二次発酵をして味に変化が出てしまいます。大手のように長期保存や大量生産・長距離移動するビールでなく、短期に地元消費向き。
通常ビールといえば、透明感のある飲料という私達の感覚からすると違うものに見えます。


フランケン地方のビール御紹介


Schrenkelra Rauchbier シュレンケルラ・ラウホビール

ラウホビールはバンベルクとその近郊で作られているとの事です。シュレンケルラのラウホビールなら、量産されているので近郊の街でも購入もできます。


しかし確実なのは、1000年を刻むロマンチックな街バンベルクを訪問する事です。瓶売りもされていますので、列車に持ち込み、もう一本という事も・・・。或いは直営のレストランに行ってもいいと思います。

大戦の空爆を受けずに残された街並は、1993年ユネスコ遺産登録。レグニッツ川沿いの小ベニス地区や市庁舎、新宮殿のバラ園等、見どころは沢山あります。

市内散策も兼ねて、ラウホビールを味わってみましょう。バンベルク駅から旧市内入口のレグニッツ川迄は15~20分程かかります。


Brauerei Spezial Bamberg ブラウエライ・シュペツィアル・バンベルク

市内にはシュレンケルラのヘラー醸造所とは別に、自家製ラウホビールを提供している1536年創業マイクロブルワリーがあります。
この店には中庭があって、ウィークデイのある日16時頃に入ると、既に常連らしき御隠居様で満席。
仕方なく、屋内の席に着きましたが、半分は予約済。

やはりビール飲み地域です。ここの店では、お上品な200㏄売りなんてありません。500㏄単位売りなので、2杯で1Lになりますから、何か食べても3種味わうのは、管理人にとってはやや酷な話です。17時を回ると店内も盛況になり、席がなくなりました。サラダ付きヴィーナーシュニッツェルも注文。

自家製ラウホビールは3種類。下面発酵(ラガー&メルツェン)、Weisseは小麦で仕込まれた上面発酵エールビール。管理人は先ずWeisseを注文しました。
こちらではフランケンのグラスワイン(大盛250㏄)や郷土料理もあって、比較的リーズナブルな料金ですから色々楽しめるお気に入りのお店です。他地域ではグラスワンは100~200cc売りですが、フランケン地域は250㏄提供の所が多い様です。


少し燻製香があり、濁りのあるビール。甘い香りは、いぶしてあるためか控えめ。次に注文したラガーは、燻香が強く感じましたが、画像撮影は忘れてしまいました。






Staffel Bräu Landbier シュタッフェルブロイ・ラントビール
Weismainer Püls-Bräu Weisse ヴァイスマイナー・ピュルスブロイ・ヴァイセ 


バンベルクから列車で北上すると、やがて右側にメサ(テーブル状台地)が見えてきます。この辺りでは知られるシュタッフェルベルクです。

友人がシュタッフェルベルクに行こうと、16時頃から登った事があります。幾ら日が長い夏季でもこれからハイキングとは、時間が遅すぎないかと思いましたが、地元の人間が行こうというのだから問題ないんだろうと歩き始めました。

普通登山道はジグザグか、山を巻いて出来ていますが、友人と進んだ道は直線に近く、そんな登山道で終点を目指すので、疲れが溜まっていると楽とは言えません。

メサには教会と小さなレストランがあって、ビールを飲んで食事をしましたが、汗まみれで大分疲れていたせいか、どこの銘柄だったか記憶がありません。

Staffel Bräu とWeismainer Püls-Bräu は家族経営の小規模ブルワリー、このシュタッフェルベルク山麓の湧水を使って仕込まれたビールです。

シュタッフェルブロイのラントビールは、ずんぐりしたローカルビールといったグラスで、清涼感のある苦み。肉・魚料理にも合うと思います。
ヴァイスマイナーのヴァイセは甘い香りのあるビールで、この辺りの小麦ビールらしく濁りが強いタイプ。グラスの下側がねじれていて、お洒落で美人、そしてスマートなグラスです。ライカイム醸造所の南6キロ位離れた町に会社があります。




Altekolsterbrauerei Trunk アルテコルスターブラウエライ
十四聖人バシリカ聖堂


シュタッフェルベルクから北に1時間強程歩くと、丘の上に巡礼教会十四聖人バジリカ聖堂が見えてきます。建物はバロック、内部はゴージャスなロココ様式。大型バスの駐車場もあり、お土産屋さんもあり、年間50万人程が訪れるそうです。

信仰心の厚い敬虔な信者も、そうでない人も立ち寄りたくなるのは、もう少し坂を上がった所にあるアルテ・コルスターブラウエライ・トゥルンクの生ビール販売カウンターです。
人の流れを観察すると、聖堂によらず、カウンターへいそいそと向かう方も多く見受けます。ビール目当ての常連さん達です。


このカウンターは自家製ビールと、自家製パンやヴルストやハム・チーズ等を販売するカウンターに分かれています。時間がある人達はパンのカウンターにも寄り、お好みのつまみを選びます。屋外席は簡単な木製ベンチで、晴れの日しか開放されず、冬季は営業していない事が多いようです。

カウンター掲示板では提供できる4種のビールが書かれています。新鮮な生ビールは0.5Lで、各種僅か2.50€。時期によって全てが用意されているわけではありません。

管理人は食間にとても2Lのビールは飲めませんが、訪問は未だ15時前。目的は先ず此処の看板ドゥンケルと時期限定のケラービールです。

ビール王国のドイツでも、ケーラービールを提供するところは非常に少なく、なかなかお目に掛かれません。商品名はシェッフェル・ケラーと表記されています。此方のドゥンケルは有名ですが、ケラービールもドゥンケルに引けを取らない複雑な味わいです。淡い濁りがあって泡立ちは中庸。

管理人は昼食を採っていたので、軽食を採らずビールだけにしました。最後はヴァイセで打ち止め。濁りは一般的なヴァイセ位、前記2種に比べるとやや甘味が強く感じました。

『暑い暑い』といって自転車を押してやってきたシニアのおじさんは、春から秋は10日に1度は来るそうです。『未だ脚は丈夫だから、自転車で坂を上がり、ビールを飲んで帰るのはとっても気分が良いよ、俺の趣味』と。
そりゃそうでしょう!!アルコールが入ってるわけですからね。おじさんはドゥンケルを一気に一杯。お代わりは、ヴァイセ。40分程で自転車にまたがり自宅へ戻っていきました。

次は凹み疵の多いVWゴルフでやってきた小柄な老婦人。下の駐車場でなく、ベンチの所へ車を横付け。足元は一寸危なげに見えましたが、『暑い日はビールを飲まないと、熱中症になるから』とグイグイ。
カウンター販売員も親しげなので、常連さんの様です。明日もこようかなといって10分程で車に戻り、運転して帰って行きました。

ここから滞在先の宿迄は若干下り道で、しらふでも徒歩1時間程掛かります。散歩がてら帰路は時間をかけましたが、ビールだけ三杯いただいてしまったので胃袋は満杯、目の前もややちらつき。千鳥足で緩やかな坂道を下り、宿に戻ったのは19時でした。




Leikeim Brauhaus ライカイム・ブラウハウス

バンベルクからバイロイト行きRE列車で50分位。最寄駅ブルククンシュタットから2km弱、家族経営のブルワリーの割に、多様なビールを生産、地域内懇意の飲食店にも出荷されている。


Kulmbachbrauerei クルムバッハブラウエライ

ライカイム・ブラウハウスのあるブルククンシュタット駅から一つバイロイト寄り、列車で8分位のクルムバッハはビールの首都ともいわれている様です。
この地域はフランケン山地の恵みで、豊かな軟水を得られるだけでなく、麦の産地としても知られ、古くからビール造りが盛んでした。品位が高く、町も鉄道路線上にあり、全国区となった地ビールです。

この地域はどうゆうわけか、中世の古城や要塞が多く残っています。小高い山にそびえるプラッセンブルク城塞も代表的な物で、メンヒスホフビールと共に町のシンボル。

ルネッサンス様式としてはドイツ最大級の一つだそうで、内部は見学できて博物館も併設されています。城塞の上からは市内が一望でき、なだらかなフランケンの山並みも見えます。



ある友人のお母さんはクルムバッハの出身。おばあさんも住んでいたので、子供の頃はよく来ていたと聞かされました。

管理人は3日程質素な食生活をしていたので、久しぶりに友人お薦めの郷土肉料理を注文しました。

フライパンにポークとビーフのステーキが乗せられて、マッシュルームソースに浸かっています。お皿に肉やシュペッツレ(南ドイツのパスタ)を乗せ、マッシュルームソースをからめていただきます。

シュペッツレは鶏卵・小麦粉・塩・水少々といった材料で作られます。見た目の割に作るのには手間がかかるそうで、茹でるだけの乾麺もあるそうですが、こちらは形がバラバラなので、自家製です。


Kulmbahcer Brauerei では、合併・統合の為か、幾つかの銘柄を生産しています。この地域は良質な軟水の地で、ピルスナーに適しているため、黒ビールは無いようです。

歴史あるメンヒスホフ・ビールも作られています。昔は僧侶がビール醸造に携わっていたので、ジョッキや瓶もこのマークになっています。濾過されていないクラシカルな製法で、やや酸味もあり麦汁の甘さも感じるローカルビールです。

ライトビールは、アルコールを減じたビールで、この種のビールやノンアルコールビールも健康志向の高まりによって出来てきた物だという事です。



KAPUZINER Weissbier vom Fass カプツィーナー・ヴァイスビーア


何度も知らない携帯から電話が来ていました。あまりに多く来ているのでかけ直してみたら友人夫人の携帯でした。これから向かいに行くから昼食でも食べようとのお話。まだ到着には列車で7時間位離れたところにいるので、夕食にしましょうと電話を切りました。

夕方ホテルについて汗を流し終わった18:30頃電話が鳴り、駅で待っているとの話。それからこちらに来てもらい御馴染みのレストランに行きました。
部屋も食事もリーズナブルだから、今度からここが良いよと御推薦。しかし、車のない状況では駅から離れすぎて、雨でも降ったら歩く気力が失せます。

御夫妻とは暫く会っていませんでしたから、一人息子も大きくなり185㎝に育ったと、晩婚の夫妻は嬉しそうにピアノを弾く動画を見せてくれました。


『取りあえず生で』とは、どこかで聞く様な言葉!!カプツィナーの生ビールがあるから、それで乾杯しようと標準サイズで。前菜はセルフ、フランケンでは珍しくシーフードも多彩。

ヴァイスビーアは白ビールとも云いますが、上面発酵の小麦ビール。クルムバッハブラウエライの幾つかある銘柄の一つ。製法も若干異なっているかもしれず、生という事もあってか、酸と甘みのバランスも良好。




◎バイロイト周辺のブルワリー

Maisel Bayreuth マイゼル・バイロイト

バイロイトで地ビールはと聞くと、『マイゼル、マイゼル』と答えが返ってきます。この地域では最大手。バイロイト住民推薦のマイゼルヴァイセは、小麦から作られる濾過されていないビール。
クルムバッハのメインヒスホフと同じような色合い。ほんのり甘みも感じます。濁りのあるビールは、日本人に馴染みが薄い物ですが、バイロイトにいらしたら味わってみてください。


ビールグラスは少し曲がっていて、ユニークな形をしています。ドイツの地ビールは味や色合いだけでなく、こういったグラスの形を楽しむこともできます。
この日の食事は、地中海料理店のシーフード。マイゼルは小麦ビールのヴァイセが中心ですが、ピルスを注文してみました。
グラスはチューリップタイプ。マイゼルもピルスは濾過されて、透明感があります。





Aktien Bayreuther Bierbrauerei アクティーン・ビーアブラウエレイ
 


何にでもひいき筋という事はありますし、料理に合ったビールもあります。
どちらかというとアッサリ系の食事を採る友人。トマトベースのパスタにアクティーンの生ピルスナーは良く合います。

株式はマイゼルが所有していますが、別会社。マイゼルは上面発酵の小麦ビールをメインしているのに対しアクティーンは下面発酵のビールを専門に生産。スウィングトップスタイルのボトルを使用した3三種で棲み分けをしています。ラントビールはローストが強く、黒に近いドゥンケルビールです。

独立性を保つ為、生産はオリジナルレシピでされているとの事です。バイロイト市内地下の10度前後に保たれた大きな保存庫があり、残念ながら現在は見学できなくなっている様です。





Becher Bräu ベッヒャーブロイ

夫人と月に3回程来るというマクロブルワリーのベッヒャーブロイ。友人は黒ビール、管理人は一見ヴァイスに見えますが、下面発酵のピルス。ここのピルスは濾過していないので、濁っています。AktienともMaiselとも違うキャラクター。複雑な酸と甘みと苦みがあります。ピルスピールはこうだと一概に言えない見本です。

持つべきは友、色々な出会いがありますね。ビール飲み地域らしく、最低限の大きさは500のジョッキ、ドカンと出てきます。



Brauerei Scholl / Nankendorf


知人シニアカップルとバイロイト郊外にあるおなじみのレストランへ。
此処のレストランの料理は、なんでも大きく盛りが良いとのコメント。確かに常連らしき顧客の姿は、男女問わず巨漢揃い。

この日は時間も19時を回っていたので、少々空腹気味。元々管理人は食べるのが好きな方ですが、太らないように通常は量をセーブしています。

シュロルのドゥンケルはイケるとお勧めなので、それを注文。ドゥンケルは下面発酵のビールです。

このドゥンケルは少し濁りがあって、プルーンのような香りもします。ラガー系でスッキリ感はありますが、日本のそれとはキャラクターが違います。

この辺り森も深く狩猟も盛んで、メニューには南ドイツの伝統料理に加えて野生動物の物もあります。

今回は鹿肉のブラーテンを注文。大きめのカットの肉はボリューム満点。一寸塩が強い気もしましたが、ソースと合っておいしくいただきました。



◎Frankische Schweizのマイクロブルワリー


Kreuztrunk(クロイツトゥルンク) vom Fass
Hartmann(ハルトマン) の黒ビールとラウホビ-ル


低山の連なる広大なこの地域には、豊かな森林と水で知られ、多くのマイクロブルワリーが点在します。
上質のホップと大麦も生産されるので、拘りの強いブルワリーはすべて自家農園のものを使用というところもあります。

        

木樽熟成のクロイツトゥルンクは、琥珀色のビールとしてこの地域では知られます。時期で味わいが異なり、ワインのようなビールといわれます。
泡立ちは控えめでさらっとしている割に、味わいは深いビールです。レストランの建物は、1477年に建てられたそうです。

是非持って帰って飲んでもらいたいと、ハルトマンの黒とラウホ(燻し)ビールを頂きました。
バンベルク以外ではラウホビールの生産はない、という在独邦人のブログを見たことがありますが、その方は知らないで書かれたようです。他にもオーバーフランケンでは、ラウホビールが僅か作られているそうです。



Mager Urhelles vom Fass マーガー・ウァヘレス

マイクロブルワリーのマーガーは、1774年創業。フランキッシェ・シュヴァイツ(フランケン地方のスイス)自然公園の一角、ポッテンシュタインという集落の中にあります。標高は高くありませんが奇岩が立ち並び、地ビールと奇岩散策目的に観光客が訪れるところです。
北イタリアのドロミーティという程の規模ではありませんが、日本でいえば低山化した榛名山といった感じで、フリークライマーも訪れます。

丁度土曜日の昼時、大勢の客で大盛況。調理場は4人で大忙し。対して給仕は年配のおじちゃん1名なので、昼食にあずかるには相当待たされるの判断で、1杯だけの注文で喉の渇きを潤し、食事は離れた別のところで採りました。

通常、多くのドイツ河川は濁っていますが、オーバーフランケン地域では透明度が高い河川もあって、この集落を横切る小川にも尺物のマスが泳いでいるのが見れることから、豊かなで清涼な水が確保できる地域という事がわかります。

この集落には、他にもマイクロブルワリーが数件あり、呑み助にはありがたいビーア・ヴァンダーヴェークを楽しめる所です。田舎のマイクロブルワリーでは、簡素な宿を併設している所もあるので、沢山呑んでも寝れるところがあるというのも大きなイントです。








Aufsesser Weissbier vom Fass アウフゼッサー


ここのマイクロブルワリーは、創業1886年。御当地の伝統的ビールの他に多様な飲料を製造販売しています。瓶は全てオールドスタイルのスイングトップで、地方色やこだわりの深さもうかがえます。

フランキッシェ・シュヴァイツの特別見るべきものはない感じの寒村ですが、常連客が多く店内は賑わっています。この村唯一の人気スポットという事です。

近在の主要な街には懇意の販売店があり、出荷もしていますから、ここへ来なくてもフランケンの酒屋さんで購入も可能でしょう。

仕込み釜をデザインした入口が、訪問客を出迎えます。なぜこの奥地で人が集まるのでしょう?

ここのヴァイツェンを頂いて納得!酸味・甘味・アロマ、自家製ファインホップ為かどうかバランスがよく感じます。

ドイツの河川は透明感のない印象ですが、この辺りも清流地域で、マスの姿もよく見かけます。


Schlappe-Seppel Limitierte Craftbier Editon #3 シュラッペ・ゼッペル



フランケンの最北部アシャッフェンブルクに家族が暮らす友人が、管理人の為に用意してくれた物はシュラッペ・ゼッペルの小麦モルツを使った上発酵ビール。限定生産でエディション3という物です。濁りがありアロマが強く、如何にも上面発酵のビールらしい味わいです。
ブルワリーは、創業1803年。1998年からブランドはEder&Heylandsの傘下で、杯統合された幾つかの銘柄を生産してはいますが、グループの半分以上がシュラッペゼッペルという人気アイテムだといいます。この銘柄に対しては伝統的レシピのビールを生産しているというお話です。